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前頭葉認知度試験ソフト「WCST」

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Wisconsin Card Sorting Test(WCST; Grant & Berg, 1948; Heaton, 1981; Heaton, Chelune, Talley, Kay, & Curtiss, 1993)は、「抽象的行動(“abstract behavior”)」と「セットの転換(“shift of set”)」に関する検査で、一般的には前頭葉機能検査法として知られています。これは、仮説生成と反応切り替え機能のためにしばしば使用される測定法です。

赤、緑、黄、青の1~4個の三角形、星型、十字型、丸からなる図形のカードを示しながら、被験者の反応をみる検査です。検者は、被験者に対して色・形・数の3つの分類カテゴリーのいずれかに従って、1枚ずつカードを示します。被験者は、それがどのカテゴリーに属するのかを自分自身で類推し、反応カードを示します。

検査方法

検者は、検者の分類カテゴリーと被験者のそれとの一致(正解)、不一致(誤り)のみを答えます。
被験者は、検者の正否の返答のみを手がかりとして、検者の考えている分類カテゴリーを推測して4枚のカードの何れかを選択します。

検者は、被験者の連続正答が決められた回数に達成したら、被験者に予告なしに分類カテゴリーを変更します。これを一定回数(標準的には128回)続けていきます。

検者は、被験者によって達成された「分類カテゴリー数」や、「保続性誤り数」によって、被験者の前頭葉機能を評価します。

画面イメージ
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評価方法

達成された分類カテゴリー数と、保続数、保続性誤り数によって評価します。保続とは、被験者が自分の考えた分類カテゴリーに固執し続けることをいいます。
保続性誤りは、分類カテゴリーが変わったにもかかわらず、前に達成された分類カテゴリーにとらわれ、誤反応する保続が一般的です(B.Milner)。
また、直前に誤反応した分類カテゴリーにとらわれ、誤反応する保続もあります(Nelson)。

このコンピュータ版WCSTでは、Milner型、Nelson型の保続について、どちらの手法でも検査できるようにオプション設定があります。

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このプログラムの提供は終了しました。

【お問い合わせ】

担当:森 吉和 TEL:095-808-5253